旦過市場に起きた二度の火災は、働く場所を失ったお店の方々にも、市場を愛してきた市民にも、つらい出来事でした。
この火事が起こる以前から、旦過市場の改修が予定されていました。防火機能強化の必要性も、マイカーのための駐車場を整備する必要性も、明らかだったからです。
実は、旦過市場は、ノスタルジーに溢れた伝統を生かしながら適切に再建され、運用されれば、全国だけでなく世界に名を轟かせる市場となるポテンシャルを持っています。
ポテンシャルを最大限に実現するためには、二度の大火を機として、従来計画されていた改修のレベルを超えた、抜本的な改築をする必要があります。
改築後の市場には、従来の店舗だけではなく、新店舗の経営者を全国からも集めるべきでしょう。特に、旦過市場に、若い世代の経営者による斬新なアイデアが注入されれば、若いお客さんをも引きつける決め手になります。
火事で店舗経営を辞めることを余儀なくされた店主や、そのお店の従業員が、新市場で働くことができれば、これまで積み重ねてきたノウハウも、仕入れ先やお客さんとの結びつきも継いでいけます。そのような雇用のために、ここ数年間は行政が補助金を出すことは、伝統を生かすためにも必要です。その財源としては、再建された旦過市場からの固定資産税の増加分の一部を充てることができるでしょう。
このような抜本的再建は、今回被災された方々への援助として役立ちます。
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